ヤッターマン
![]() ヤッターマン YM-DX01 DXヤッターワン |
![]() ヤッターマン YM-A01 ヤッターアクションシリーズ ヤッターマン1号 |
![]() ヤッターマン YM-A03 ヤッターアクションシリーズ ドロンジョ |
地球上のどこかにある大金鉱脈のありかを示したドクロストーンを捜して、ヤッターマンとドロンジョ達ドロンボー一味との戦いを描いた作品。企画段階ではタイムボカンとは無関係の作品とされており、シリーズの多くの作品とは違いタイムトラベルをしない。
ヒーローに変身する男女ペアの主人公、ゾロメカ、おだてブタ、三悪メカ爆発時のドクロ雲など、後にシリーズを象徴することになる要素のほとんどが本作で誕生した。
題材は初期には世界七不思議(雪男・モアイ・ネッシーなど)や世界各地の風物(カーニバルなど)、世界的に有名な俳優・歌手などを扱っていた。野生パンダの誕生を題材にした回(第18話)があったが、これは上野動物園のパンダ繁殖試行で子供らにパンダの赤ちゃんの待望が強かった世情によるものである。
放映4か月目以降より、タイムボカンのように名作児童文学や昔話、伝記などのパロディーが激増する。舞台も明らかに現代とは思えない話が多い。このため、「ヤッターマンもタイムトラベルをする話」と思う子供が多かった。これらは『まんが日本昔ばなし』や『世界名作劇場』、『まんが偉人物語』などを意識したものと推測される。サブタイトルの大半や登場人物・舞台は、これらの物語の元になっている話が分かるようなギャグパロディーとなっていた。
シリーズ中空前の大ヒットとなり、2年に渡る長期放映作品としてタイムボカンシリーズの人気を確固たるものにした。タカトクトイスが発売したヤッターワンの玩具は出荷数120万個を超えた。
タツノコプロの創業者である吉田竜夫の遺作。2年間の平均視聴率は20.1%と、タツノコプロ制作のアニメの中で最も高い数字を残している。
オモチャ屋の息子・ガンちゃんは、ガールフレンドのアイちゃんと一緒に父親が製造途中で放棄してしまった大きな犬型のロボットを密かに完成させる。父親がロボット犬を金儲けの道具にしか使わないことを危惧したガンちゃんはこのロボット犬を正義のために役立てることを考え、自らも正義を守るヒーロー『ヤッターマン』となることを決意した。
一方イカサマ商売で活動資金を荒稼ぎする悪党・ドロンボー一味のもとに泥棒の神様を自称するドクロベーと名乗る謎の人物から「大金塊のありかを記したドクロストーンが4つに割れて地球の方々に散らばっていて、1つは自分が持っている。もし残り3つのドクロストーンを見付けることが出来たら、金塊は折半しよう」という申し出を受け、ドクロベーに従う。ドロンボーの計画を知ったガンちゃんたちは、ロボット犬=ヤッターワンを駆って一味に立ち向かう。
シナリオフォーマット
* 三悪がインチキ商売で稼いだ金でその商売にちなんだメカを作る。
o インチキ商売の店舗にはシンボルのドクロマーク(前作は白だったが本作より赤に変更)が必ず付いている。この地下にメカ工場がある。
o インチキ商売で物を売りつける時の額はおおむね10万円と決まっている。こうして荒稼ぎした額は(札束の数から見て)数千万円 - 数百億円にものぼる。ただし、ドクロベーがその大金の殆どを巻き上げてしまうこともある。
* ガンちゃん(ヤッターマン1号)とアイちゃん(ヤッターマン2号)の2人がインチキ商売を嗅ぎ付け、潜入して様子を窺う。
o 地下のメカ工場への入り口は外から見える場合とカモフラージュされている場合があるが、どんなにうまくカモフラージュしてもオモッチャマが見つけ出す。
* 三悪、ドクロベーの怪しげな指令情報を元にドクロストーン探しに出る。ヤッターマンはそれを追跡する。
o 多くの場合、メカが地上に出る際に店舗を破壊する。この際にメカがいつも1 - 2個のネジや部品を落とす。
* 先にご当地に着く三悪、地元のトラブルに乗じて言葉巧みにヤッターマンを陥れ、ドクロストーンと思しきものを詐取。
* 誠意もしくは実力で危機を脱したヤッターマンと馬脚を露わした三悪の戦闘。白兵戦はヤッターマンが圧倒、メカ戦に移行し序盤は三悪が優勢だが、ヤッターマンの「メカの素」で形勢逆転。そして三悪メカはゾロメカに解体され爆発、ドクロ雲を残す。最後にヤッターマンは勝利のポーズを決める。
o ちなみに後期には白兵戦はなくなった。
* 多くは誤解に基づくご当地トラブルは三悪の成敗と共に無事解決し、奪還されたターゲットがドクロストーンでないことも判明する。
o ただし14話と取り損ねてヤッターマンに渡った34話(しかし、84話で奪還される)のものは本物。
* 三悪、3人乗り自転車(通称「タンデム自転車」「おしおき三輪車」)で敗走する途中、ドクロベーのおしおきを喰らう。おしおきポーズは「ドクポンタン」。お仕置きになる時はベートーヴェンの『「運命」』がファンファーレでよく流れる(流れないこともある)。
* ヤッターマン、ナレーションと共に凱旋する。
o ナレーションの富山がBGMに合わせて「♪がんばーれー ヤッター ヤッターマーン」と歌うこともある。
これを2年と1か月、計108回にわたって延々と続けた。制作者側もマンネリを開き直っている様子が後期エンディングテーマ「ドロンボーのシラーケッ」の歌詞から窺える。一方、前作のパターンだった「とどめの手段を巡っての(責任の)なすりあい」は一切使われなかった。ただし、時々脱出する際にさっさと逃げようとするドロンジョにボヤッキーが怒るという描写はあった。
時折これらのパターンが破られることがあり、視聴者を飽きさせない工夫がされている。
登場人物
ヤッターマン
2人揃って「ヤッターマン」。ヤッターワンを完成させた2人はドロンボー一味の悪巧みを知り、ヤッターマンとなって戦う。
ガンちゃん(ヤッターマン1号) 声:太田淑子(アニメ第2作:吉野裕行、実写映画版:櫻井翔)
本名は高田ガン(たかだ-)。父の高田徳兵衛(たかだ とくべえ。名前の由来はメインスポンサーのタカトクトイスから)が経営する高田玩具店の一人息子。武器はケンダマジック。前作の丹平と同様に13歳という設定だが、体格は20歳前後の青年のものであり、逞しい。平時は常に青色のツナギを着ており、変身時は空に投げたツナギを裏返しに着装してヤッターマン1号となる。決めゼリフの後に歯をキラリと光らせるが、62話に限り股間を光らせ、三悪をズッコケさせた。37話と38話ではタイアップでタカトクが当時実際に発売していた玩具「シュルシュルカッター」を武器として使用した。アニメ第1・2作では、「オモッチャマを製作した」という設定である。アニメ第1作では正義感溢れる性格だった。
しかし2008年製作のアニメ第2作では、怠け者で優柔不断で鈍感、ヤッターワンの修理の途中でくたびれて寝てしまうなど、あまりやる気のない無気力な性格となっている。ヤッターマンになるきっかけも、ヤッターワンをドロンボーに故障させられた(実際にはちょっとしたダメージを受けただけでヤッターワン自体は故障していなかった)ことだった。しかも最初は、歯が痛いことを理由に戦うのを嫌がった。
アイちゃん(ヤッターマン2号) 声:岡本茉利(アニメ第2作:伊藤静、実写映画版:福田沙紀)
本名は上成愛(かみなり あい)。ガンちゃんのガールフレンド。父の上成吾呂三(かみなりごろぞう)が経営する電気屋の一人娘。武器はシビレステッキ。12歳だが、ガンちゃんに合わせて20歳弱程度の女性の体格で描かれている。ガンちゃんと同じように平時は黄色のツナギを着ている。変身時は空に投げたツナギを裏返しに着装。決めゼリフの後に目をキラリと光らせる(アニメ第2作では、1号同様に歯がキラリと光る)。2人の決めゼリフの後にドロンジョが目医者と歯医者のコマーシャルやるなと指摘するなどとしばしば反発する。
シリーズ後半でドロンジョに「2号さん」と揶揄される。また、ドロンボー一味のアジトに乗り込み、悪事を一番先に察知した(ちなみにアニメ第1作目ではオモッチャマ)。話し方に「○×パー(パーセント)△□」を付ける癖がある。アニメ第2作では年齢は公式設定では明かされていないが、中学生である旨を第1話にて自称している。
オモッチャマ 声:桂玲子(アニメ第2作:たかはし智秋)
サイコロ型ロボットで、ガンちゃんの父親が経営する高田玩具店のマスコット。前作のチョロ坊と同様にロボットでありながら喜怒哀楽の感情を持つが、ガンちゃんには感情を否定されている。乾電池をエネルギー源とし頭からプロペラを出して飛行する事ができる。ドロンボーのインチキ商売を自ら手を下して暴いた事もある。ヤッターアンコウ登場 - ヤッターワン大破の間はサイコロに変形して転がり、乗り込むメカを出た数字によって決めていた。成人男性を吊り上げることもできる(81話で判明)。ヤッターキング用のメカの素を内部に格納していたこともあるが、1度取り出すと重すぎてなぜか自力では持てなくなる描写がある。キングの内部仕様変更後は取り出す直接的な描写は見られない。
一人称は「ボッチ」で、語尾は「○○だ(で)コロン」。タイトルの読み上げ、次回予告のナレーションも担当。後期の次回予告では作品中で初めて「三悪」という言葉が使われている。
初期エンディングの「声の出演」クレジットでは、企画書での名称である「サイコロン」となっていた。
以上の3名は第1作目では前作の『タイムボカン』から引き継いでいる。善玉の声優が前作から引き継がれたのはシリーズ中、唯一本作のみである。
ドロンボー
イカサマ商売で活動資金を得て泥棒家業を働く悪党にして義賊泥棒(自称)。3人揃って「ドロンボー」。
106話でドロンジョがボヤッキーの年齢を40代と暴露するシーンがあり、3名ともサバを読んでいるらしき描写がある。本放送の放映中は前作の『タイムボカン』のマージョ一味が改名したという設定だった。2008年製作のアニメ第2作でもドロンボー一味の声のキャストは同じ。
ドロンジョ 声:小原乃梨子(実写映画版:深田恭子)
ドロンボーのお色気担当。「ドロンジョ様」「ドロンコ」などの呼称を持ち、金銀宝石を愛するドロンボーの女ボス。本名はササッガワ・ヒロッコで、元ネタは笹川ひろし。スタイル抜群で頭脳明晰(?)な美女だが本シリーズ歴代女ボスの中でも最も特徴ある大きなフード型の仮面を被っており、素顔はストーリー初期、平時の悪徳商売中くらいしか見られず、中期からは平時も仮面を着用するようになり素顔を見せていない。フライドポテトが大好き。ドロンボーが解散するということになった際、ボヤッキーとトンズラーに「いい女は振り返らないもの」と涙ながらに語っていた。ある大会社の令嬢らしい。ネーミングモデルはフランスの女優で小原の持ち役でもあるミレーヌ・ドモンジョから由来している。24歳。
なお、第2作では最近年齢による衰えも感じはじめておりアンチエイジングに命をかけ、自身がもしもドクロリングを手に入れたら永遠の若さと美貌を手に入れたいと願っている。
ボヤッキー 声:八奈見乗児(実写映画版:生瀬勝久)
フルネームはブツクサ・ボヤッキー。ドロンボーのメカ・作戦担当。女子高生好きで知られる。かなり有名なフレーズを数々残す。一人称は「アタシ」または「ボクちゃん」、ごくまれに「私」や「俺」の場合もある。かなりのオカマ口調。会津若松出身。後半に入ってからは、ナレーターの伝説のフレーズ「説明しよう」を多用するようになった。その多用ぶりに、69話などでドロンジョから「説明は富山敬に任せておけばいい」といった趣旨の突っ込みを受けていた。「全国の女子高生の皆さん」やボタンを押す際の「ポチッとな」などの決まり台詞がある。物語の中期から後期にかけては、完成したメカを披露する際に「全国○×協会推薦です」の一言が入ることがある。名前の由来は「ぼやき」から。25歳。
なお、第2作では犬が苦手という設定が追加され、自身がもしもドクロリングを手に入れたら、現在よりも少しだけハンサムになりたいと願っている。
トンズラー 声:たてかべ和也(実写映画版:ケンドーコバヤシ)
ドロンボーの怪力担当。本名はスタコラ・トンズラー。元プロレスラーで岩手県出身だが、なぜか関西弁を多用し語尾に「~まんねん」を付けて話す。アニメ第1作では18歳になる娘がいる(?)。
影が薄くなりがちな歴代たてかべキャラだが、本作ではインチキ商売において暴力(?)で存在感を出している。30話の冒頭でドクロベーが現れた時にたまたまいなくなったのが原因でトンズラーがドクロベーではないかと誤解したドロンジョとボヤッキーはこの回ではトンズラーを大事に扱うが、結局ドクロベーではなかった上にドクロベーから個別におしおきをされてしまう。名前の由来は逃げるという意味の「とんずら」から。30歳。
なお、第2作では彼は独身という設定になっていてアイちゃんに一目惚れし、彼女をお嫁さんにする事を夢見る。そのためかガンちゃんに対しては異常なライバル心と嫉妬の炎を燃やしており、自身がもしもドクロリングを手に入れたら、アイちゃんに婚約指輪としてプレゼントしたいと願っている。また、アニメ第2作の予告編のみでは「アラホラサッサー」以外喋ってはいなかった。
ドクロベー 声:滝口順平
「泥棒の神様」を自称する謎の男。三悪をそそのかしドクロストーンを探させるが、その真の目的は……。毎回やられてぼろぼろのドロンボー一味に趣向を凝らしたお仕置きをおこなう。これがシリーズを通して人気を博した。
ドクロストーンの情報をドロンボーに与えて捜索させるが不正確な情報が多く、ドロンボーに無駄足を踏ませることが大部分。しかし、負けて敗走中のドロンボーへのおしおきに関しては割り切って必ず行う。ドロンボーがガセ情報について抗弁しても無駄であり、おしおきは100%執行される。作戦が成功してドクロストーンを手に入れたにもかかわらず「いつもやっていることなのでやっておかないと気持ち悪いから」という理不尽極まりない理由でお仕置きを執行したこともある。インチキ商売の売れ残りなどに似せたメカか映写機の映像で現れることが多い。指令が終わると『スパイ大作戦』のパロディで自爆することが多い。実はドロンジョのファンである。
好きな球団は阪神タイガースで、巨人が阪神に勝ったためにとても不機嫌になるエピソードが40話にある。
歌で指令を伝えることもあった。その度に三悪は不快感を示し、それに気づいたドクロベーは当然ながら怒っていた。なお、オタスケマンでも滝口が東南長官役としてテーマ曲「オタスケマンの歌」を歌う場面があったが、このときも三悪に酷評されている。
悪事に対してこだわりがある様子で、三悪が金持ちの婦人達の競争心をあおったり、銀行強盗をして稼いだ大金をほとんど没収している。
滝口は物語のキーキャラクターと2役を演じることがよくあり、その場合は国王役が多かった。
機嫌が良いときの三悪に馴れ馴れしく「ドクベーちゃん」と呼ばれることもある。これはアニメ第2作も同様。
ナレーター 声:富山敬(アニメ第2作:山寺宏一)
要所要所で「説明しよう」などのフレーズで、様々な解説を行う。ただし、回が進むと「メカの素」などについてははぐらかすこともしばしばあった。担当の富山はこれ以外にもおだてブタ・おほめブタ・なげきブタも演じていた。また、劇中の青年キャラも演じることもあった。



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